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落語家の桂枝太郎師匠が、東京の様々な分野で輝くマドンナたちにインタビュー。現在進行形の東京の今を伝える事に挑戦します。
今月のマドンナ 高頭なおさん
  Vol.11 桂枝太郎創作落語劇場クリック!
  ラジオパーソナリティー
高頭なおさん
nao takato

1969年、東京都生まれ。ラジオパーソナリティーとして、主にbayfmで活躍中。出演番組 は、現在、「BAY LINE GO!GO!」(bayfm)。ラジオパーソナリティーとして活躍するほか、モデルとしてもCMやテレビに出演。趣味はテニスと韓国語。

新年おめでとうございます。
本年も東京新聞ならびに桂枝太郎を何卒、ご贔屓宜しくお願いいたします。

さぁ、2012年! ほっとWebも龍のように上り調子で…え? 何ですか? スタッフのKさん。

「あのぅ、大変言いづらいのですが、今回で最終回でして…」
え!? 終わりですか? 新年始まったばかりなのに!?

「えぇ、打ち切りでして…」
せめて「卒業」と言ってくださいよ!

そうですか。昨年4月から始まったこの「東京マドンナを訪ねて」。いろいろな女性に会ってきました。

女優の西山繭子さんの回では、女優さんの美しさに圧倒され、バスガイドの佐藤かおりさんの時は震災直後、故郷の被災地から直帰での取材でした。フラワースタイリストの平井かずみさんの笑顔とカフェの雰囲気に癒され、バレリーナの藤瀬梨菜さんの頑張りとその後に観に行った公演の成功に感動して、探偵の宗万真弓さんの用意周到さに驚き、「流石」と納得! ウェディングドレスデザイナーの伊藤羽仁衣さんの人間性に惹かれ、水泳選手の寺川綾さんにお会いした時は憧れを隠しきれずに単なるミーハーファンになってしまった。事務所の先輩、いとうあさこ姉さんとはじっくりと話せて嬉しかったし、レストランオーナー岸淳子さんの料理に舌鼓。書家の中塚翠涛さんのおかげで手書きの文字の素晴らしさに気づきました。

自分の人生に誇りを持って輝いている10人の女性に出会ってきました。残念ながら結婚相手は見つかりませんでしたが(笑)

さぁ、ラストマドンナはラジオパーソナリティーの高頭なおさんです。

今年は辰年! まさに辰(立つ)真打(トリ)跡を濁さず。最後まで気を引き締めて頑張ります。

 


落語とラジオ

「絵を浮かべられるかどうかの仕事です」

 実は今回の高頭さんと私は数年前からのお付き合い。平成21年に行われた私の真打披露興行にも来てくださいました。それから、毎年、お正月の初席にも顔を出してくれます。
「落語とラジオは似てるんです。両方とも聴き手に(背景を)イメージして、匂いを感じさせる。リスナーやお客さんに絵を浮かべられるかどうかの仕事ですから」

 来てくださるのは有難いのですが、毎回、私が出番前に「お手本にさせていただきます」というメールを送るのは止めてくださいね。プレッシャーなんです(汗)。




マドンナフォト3
ラジオと落語は共通点が多いですね。



 


マドンナフォト6
落語もラジオも間合いが大事ですね。


「子どもの頃は保母さんになりたかったんです」

「子どもの頃は保母さんになりたかった」と語る高頭さん。その後、中学生で、芸能界への憧れをいだくようになります。

「でも歌は下手なんで、モデルの方へ行こうと思いました。そうしたら、ひょんなことからモデルの仕事の話がきて、アルバイト感覚でやっていました。でも“モデルだといつか壁に当たるな”と思っていると、ラジオのオーディションの話がきて…。私、保母さんにはなれなかったけど、夢は叶っているんです(笑)」
 そうですね。まさにトントン拍子! あとは尼寺にでも行くしかないですよ(笑)

「でも、私の場合、入口は楽に入れるけど、入ってから苦労しました。ラジオもやり方がわからないから、毎回、お腹が痛くなりながら頑張りました。」

マドンナフォト18
ラジオスタジオに入れていただきました。




マドンナフォト2
仕事でうまくいかないときは、寝て忘れることが長く続けるコツ!

マドンナフォト13
知ったかぶるとあとで痛いめにあうので、知らないことは「知らない」と言うようにしています。



ラジオの仕事

「個性と性格を出す媒体だと思っています」

 高頭さんは母親でもあります。
「今でこそ、手がかからなくなりましたけど、前は週4回、ラジオの生放送をしながら子育てをしていましたので、大変でした。でも、親がしっかりしないと子どももちゃんとしません。親は鏡にならないといけないと思っています」

 28歳からラジオパーソナリティーを始めて15年間、スタジオの中で喋り続けています。
「ラジオは個性と性格を出す媒体だと思っています。私は100人聴いていたら、1人だけ共感してくれたらいいと思っています。万人ウケしようとは思ってないんです。それを毎週意識しています。何となく喋って終わりじゃ、つまらなくなります」

 つくづく落語と似ていますね。私も師匠から「嫌いだというお客様と同じくらい、好きだというお客様もいる」と教わりました。だから、一生懸命、嫌われようと下ネタを言い続けています(笑)。

マドンナフォト11
最初は、フリートークがたいへんでした。

●高頭さん、失敗したことってありますか?

「そりゃ、ありますよ。番組中に失言をしてしまい、リスナーから苦情がきた事があります。でも、あの時、怒られていないと何年後かに、もっと大失敗をしていたかもしれない。キャリアが上になってくると、ごまかし方を覚えたり、だれも怒ってくれなくなるんです。だから、常に甘えないように心がけています」

 そういえば、先輩のある師匠がラジオのレポーターをやって、子だくさんの母親にインタビューした時に、「奥さん、ブタじゃないんですから!」とツッコミを入れて、苦情が殺到したと言っていました(笑)。

マドンナフォト5
こうやって、投稿はがきを読みたかったんです。

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高頭さんも万人ウケの話をしないようにしているんですね。

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このスタジオで、ラジオパーソナリティーの仕事をしています。



マドンナフォト7
高頭さんの仕事道具、アナログ式のストップウォッチを愛用しています。





巣鴨

「巣鴨の商店街が遊び場でした」

 巣鴨で生まれ育った高頭さん。

●巣鴨のお気に入りの場所は?

「もうなくなってしまったんですけど、“重盛の人形焼”が、目の前で焼いてくれるんですが、フカフカで! あとは“みずの”のお団子が最高です。みたらし団子のタレの甘辛さといったらもう!」
 食べ物ばかりですね(笑)。
「子どもの頃は、巣鴨の商店街が遊び場でした。高岩寺の境内でもよく遊びましたよ。下町の雰囲気が子ども心に包まれた感じがしていたんでしょうね」

●今後の目標は?

「夢をつくるのが怖いので・・・(笑)。あまり目標とか夢はつくらないようにしています。出産で1年休んだことも良い意味で転機になっているし、家族と一緒に頑張るっていうのが今の目標かなって思ってます」

マドンナフォト5
最近、自分のための趣味を始めました。テニスと韓国語です。

「プロの仕事図鑑」と合わせて、2年間。様々な職業の人達にもインタビューさせていただきました。どの方も皆仕事に真剣に向かい闘っている方々でした。そんな人達の人生に触れ、私も噺家として成長できた気がします。

2年間、ご愛読ありがとうございます。
今後は高座でお会いしましょう。
お後がよろしいようで。

 

マドンナフォト4
街やそこに息づく人々の生きた会話から、学ぶことって多いですよ。

マドンナフォト5
15年目というのは、できてあたりまえ、ハードルが上がりますね。







恒例のなぞかけタイム マドンナフォト15
座布団1枚です!

さぁ、最後のなぞかけ!

今月のなぞかけ


1枚!? 最後なのに!?
理由は?
「だって、汚いんだもん(笑)」

東京マドンナ取材にちなみまして、桂枝太郎師匠が「ラジオの時間」をテーマに創作落語を書き下ろしました。
今回の落語 桂枝太郎創作落語劇場 クリック!

桂枝太郎の「東京マドンナを訪ねて」は今回で最終回です。お後がよろしいようで。
3月からはじまる新コンテンツにご期待下さい。


桂枝太郎の「東京マドンナを訪ねて」に関するご意見・ご感想をメールにてお寄せください。
桂枝太郎さんへのメッセージもお待ちしております。
t-hotweb@tokyo-np.co.jp


ナビゲーター桂枝太郎
桂枝太郎 ●生年月日
●出身地
●芸種
●階級
●芸歴
1977年
岩手県衣川村
落語
真打
1996年6月 桂歌丸に入門
1996年11月 前座になる。名は歌市
2000年6月 二ツ目に昇進、花丸に改名
2009年4月 三代目枝太郎を襲名